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  • あなたに犬がそばにいた夏(サイン入り/数量限定)

    ¥2,090

    歌人の岡野大嗣が生まれ育った大阪の街を、 写真家の佐内正史と巡った夏の記憶。 2023年の7月と2024年の8月、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。 造本は180度開くコデックス装で、写真が美しく展開されます。 【収録歌より】 人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く 声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている 郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして 【著者より】 〈東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。 短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください!〉 岡野大嗣 〈写真の時差の中にいた2年間! 「そば犬」をよろしくお願いします!〉 佐内正史 出版社:ナナロク社 著者 岡野大嗣(著) 歌人。2014年、第1歌集『サイレンと犀』を刊行。2018年に木下龍也との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、2019年に谷川俊太郎と木下龍也との共著『今日は誰にも愛されたかった』、第2歌集『たやすみなさい』、2021年に第3歌集『音楽』、2023年に第4歌集『うれしい近況』、2024年に短歌と散文集『うたたねの地図 百年の夏休み』、作品集『時の辞典 365日の短歌』を刊行。 佐内正史(写真) 写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。近著は『写真の体毛』『静岡詩』『写真がいってかえってきた』。曽我部恵一とのユニット”擬態屋”では、詩と朗読を担当。境界線はない。近年の展覧会に「展対照<第二部>」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。

  • PINK BLUE ピンク&ブループロジェクト

    ¥2,200

    ジェンダーと記号化された色との関係を印象的に表し、世界を魅了した写真家ユン・ジョンミの「The Pink & Blue Project」。韓国版写真絵本、待望の日本語版。 部屋を埋めつくすピンクの品々と、その真ん中に立つ女の子。一面の青い品々に埋もれるようにして囲まれた男の子。作品を前にした観覧客は、それらの写真に強烈な視覚的ショックを受け、簡単には目を離すことができなくなります。(本文より) 写真家のユン・ジョンミさんが2005年から行う「The Pink & Blue Project」は、子どもたちに好きな色を質問し、その色のものだけを集めて撮影、成長してからも継続していくというものです。全世界で写真展が開かれているこのプロジェクトは、色とジェンダーの関係をはっきりと視覚で感じることができ、多くの人々を魅了しています。 日本語版翻訳は小山内園子さん、解説は写真研究者の小林美香さんです。 出版社:タバブックス

  • 韓国フェミニズムと私たち

    ¥1,430

    SOLD OUT

    フェミニズム・リブート、江南駅女性殺人事件を契機に若い女性たちがフェミニズムに覚醒し、声を上げ、社会に変化をもたらしている韓国。現在起きているフェミニズムムーブメントとその背景を検証、女性作家、アクティビスト等の声を伝え、韓日女性たちの連帯をすすめるための1冊 1.韓国のヤングヤングフェミニストたち  脱コルセット 到来した想像  イ・ミンギョン フェミニストのコミュニティ設計  シン・インア(FDSC) interview ボムアラム(出版社) interview ハン・セッピョル(DSO=デジタル・性暴力・アウト研究チーム長) コラム:江南駅付近女性殺人事件 2.彼女たちが書くことば 私たちが石膏人形に生まれたとしても  チョン・セラン 女友達にコクられた  イ・ラン 韓国フェミニズム文学に描かれる共同体  すんみ interview ユン・イヒョン(作家) interview キム・ジナ(コミュニケーション・ディレクター) コラム:フェミニズム・リブート 3.ソウルで知ったこと 女性たちの行動  性平等図書館「ヨギ」/記憶ゾーン ウルフソーシャルクラブ カフェDoing マリーモンドラウンジ 戦争と女性の人権博物館 水曜デモは平和だ  リュ・ジヒョン 4.連帯、そして日本の私たち ガールズ・ビー・アンビシャス  小山内園子 フェミニストであることが一番収まりがいい 小川たまか 日本の読者がK文学に見つけたもの 倉本さおり 韓国 あたらしいフェミニズムの本 韓国 女性と社会の歴史 出版社・編:タバブックス

  • 弾劾可決の日を歩く ”私たちはいつもここにいた”

    ¥1,100

    2024年12月3日、尹錫悦大統領による突然の「非常戒厳」宣布から始まった韓国の混乱。大統領弾劾を求め200万人規模のデモが行われ、大勢の若い女性たちが参加した。多くの市民が立ち上がり声を上げる根底にあったのは、尹政権の言論弾圧や不正、アンチフェミニズム政策への怒り。現地を取材し、抵抗する人々の声を聞いた記者による、韓国の現実。 より尖がった、踏み込んだコンテンツを発信するレーベル「gasi editorial」第7弾! 【目次】  はじめに  ソウル・弾劾可決の日を歩く 家の中で大切な、一番明るい光を持って集まった女たち  イ・ラン インタビュー「私たちはいつもここにいた。見てなかっただけ」  言論弾圧に抗う① 独立メディア ニュース打破  言論弾圧に抗う② メディアを監視する 民主言論市民連合  韓国の若い女性たちはなぜデモに行くのか−−怒りとフェミニズム 趙慶喜 出版社:タバブックス 著者 岡本有佳 記者/編集者として活動する。女性たちの表現活動やメディア問題のほか、日本軍「慰安婦」問題などにも関心がある。共編著『《自粛社会》をのりこえる』(岩波ブックレット)、『政治権力VSメディア 映画『共犯者たち』の世界』(夜光社)など。

  • 女性議員を増やしたいZINE

    ¥1,100

    ジェンダーギャップ指数で日本は政治分野が146カ国中139位。なぜ日本には女性議員が少ないのか。 政治家=スーツを着た男性、家庭と両立できない仕事という固定概念、さらに可視化されにくい女性議員・候補者へのハラスメント。 変化する社会課題解決に向け、多様な人々が政治参画するための第一歩を考えます。 これまでずっと男性主体で続いてきた「政治」を解体し、もっと多様な人たちが関われるものにする作業を、たくさんの人たちと一緒にやっていきたい。1人でも多くの人に、女性議員を増やすためにできることを見つけてほしいという思いから、このZINEを作成しました。 【目次】 はじめに 1章 女性議員はどれくらいいる?  2章 なぜ女性を増やす必要がある? 3章 女性議員が増えない理由 4章 女性議員に対するハラスメント問題 5章 女性議員・候補者のサポート活動 6章 私たちにできること 応援・ボランティア・バイスタンダー 付録① 選挙ボランティアのしおり 付録② こどもと一緒に選挙ボランティアしてみよう!リーフレット 付録③ もっと知りたい人のためのおすすめ本リスト 出版社:タバブックス 著者 濵田真里 ジェンダー総合研究所 共同代表。専門分野は女性議員に対するハラスメント。内閣府の「令和3年度政治分野におけるハラスメント防止研修教材」等の作成に関する検討会構成員。政治分野における女性比率が少ないことに問題意識を持ち、研究内容を元にStand by Womenを設立。これまで100人以上の議員に対するヒアリングや相談対応を行ってきた。2023年4月の統一地方選挙に向けて日本初の議員向け無料相談窓口となる「女性議員のハラスメント相談センター」を設立。大学や各地の男女共同参画センター、地方議会において女性の政治参画やハラスメント対応等についての研修や講演を多数実施。

  • 失われた賃金を求めて

    ¥1,870

    男女賃金格差がOECD加盟国中「不動のワースト1位」の韓国の社会事情は、「不動のワースト2位」の日本でも共感必至。賃金差別は存在する! 解説:西口想「日本で、女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」 目次 はじめに  1. 昇進 止まっているエスカレーター 2. 考課 「ふりだしに戻る」と「3つ前へ」 3. 同一職級 傾いた床  4. 与えられた条件 ハイヒールと砂袋 5. 雇用安定性 消えていく女性たち 6. 就職  7. 進路選択  8. 達成度評価  9. 資源    終わり-あるいははじまり 解説 日本で、女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ  西口想 そろそろ多くの読者が気づいていると思う。この問いは、韓国で賃金労働をする女性に本来支払われるべきだったのに払われず、どこかへ消えてしまったお金 、便宜上「失われた賃金」と呼ぶことにするが、そのお金の金額を求めてみようという試みである。また、やっぱり多くの読者がとっくにわかっていると思うが、この問いは「性別を理由にした賃金格差」は実在する、という問題意識のうえでのみ成り立つ。 ガラスの天井とは、女性の昇進を阻む障害物がガラスのように透明で、あたかも存在しないかのように見えないかたちでおかれているという意味からきたものであり、割れば壊れる障害物、という意味ではない。ー本書より 出版社:タバブックス 著者 イ・ミンギョン  延世大学校仏語仏文学科、社会学科を卒業後、韓国外国語大学校通訳翻訳大学院韓仏科で国際会議通訳専攻修士学位を取得。2016年に起きた江南駅殺人事件をきっかけに『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』を発表。女性が女性であるという理由で人生をあきらめなくてもすむ瞬間のため、ことばを書き訳している。最近はテキストを媒介にして女性たちが出会える場を作ることに力を注いでいる。主な著作に『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『脱コルセット:到来した想像』、共著に『笛を吹く女たち』『ヨーロッパ堕胎旅行』、訳書に『대리모 같은 소리(原題訳:代理出産、人権侵害)』『임신중지(原題訳:幸せな中絶)』『나, 시몬 베유(原題訳:ある人生)』などがある。現在、延世大学校文化人類学科修士課程で学びながら、女性の人生で手にすることのできるまた別の可能性を模索中である。 訳者 小山内園子 東北大学教育学部卒業。社会福祉士。訳書に、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある』(白水社)、共訳書に、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』(タバブックス、すんみと共訳)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房、すんみと共訳)など。 すんみ 翻訳家。早稲田大学大学院文学研究科修了。訳書にキム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、チョン・セラン『屋上で会いましょう』(亜紀書房)、共訳書にイ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(タバブックス、小山内園子と共訳)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房、小山内園子と共訳)など。

  • 沖縄戦546日を歩く

    ¥2,200

    初版刊行から3年、増補新版!沖縄を歩き続ける著者が、沖縄戦を整理する旅に出た。1944年7月7日「サイパン陥落」から、1946年1月3日「護郷隊長投降」までの546日間。自分の足でひたすら歩いた「旅する沖縄戦」の実踏紀行。 出版社:彩流社 著者 カベルナリア吉田 1965年生まれ。紀行ライター。沖縄と島を中心に全国を周る。紀行書多数。 著書に『さらにひたすら歩いた沖縄みちばた紀行』、『東京ワンデイスキマ旅』、『旅する駅前、それも東京で!?』『沖縄戦546日を歩く(増補新版)』など。

  • 戦争する国のつくり方 「戦前」をくり返さないために

    ¥1,650

    今と同じような法制度(「治安維持法」「軍機保護法」「国家総動員法」等)が戦前にもあった。本書では戦争に向かった歴史的事実を現在と比較し、なぜ戦争を止められなかったのかという反省のもと、今何をなすべきかを考える。 出版社:彩流社 編著 海渡 雄一 38年間にわたり、もんじゅ訴訟、六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、大間原発訴訟など原子力に関する訴訟多数を担当。日弁連事務総長として震災と原発事故対策に取り組む(2010年4月~2012年5月)。脱原発弁護団全国連絡会共同代表として、3・11後の東京電力の責任追及、原発運転差止のための訴訟多数を担当。 著書に、『東電刑事裁判で明らかになったこと』(2018年)、『朝日新聞「吉田調書報道」は誤報ではない』(2015年)、『市民が明らかにした福島原発事故の真実』(2016年)、『戦争する国のつくり方』(2017年)他多数。

  • ヒロシマの少年少女たち

    ¥1,980

    私のクラスメートは全員死んだ。建物疎開作業のために。「奇跡の生き残り」であることを背負った著者が靖国神社への級友たちの合祀に反対し、忘れ去られ補償からも切り捨てられた朝鮮半島出身者の存在に心を寄せる。 出版社:彩流社 著者 関 千枝子 1932年大阪生まれ。旧制女学校2年のとき広島で被爆。 学校を病欠していたため助かる。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。 1954年、毎日新聞社入社、社会部、学芸部の記者を務める。のち全国婦人新聞(女性ニューズ)記者、編集長。現在はフリーのジャーナリスト。2014年、安倍靖国参拝違憲訴訟原告(筆頭)。 主著:『往復書簡 広島・長崎から―戦後民主主義を生きる』(共著、彩流社)、 『広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち』(ちくま文庫。日本エッセイストクラブ賞および日本ジャーナリスト会議奨励賞受賞)、『図書館の誕生―ドキュメント日野図書館の二十年』(日本図書館協会)、『この国は恐ろしい国―もう一つの老後』(農文協)、『ルポ 母子家庭  「母」の老後、「子」のこれから 』(岩波書店)。近刊として知の木々舎の中山士朗氏との往復書簡を西田書店から刊行予定。*

  • アジア太平洋戦争新聞

    ¥2,750

    マレー侵攻から80年。日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、国を挙げて戦争へ突き進む過程と、最後には銃後の民間人を巻き添えにし無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して時々刻々と描く書。 出版社:彩流社 著者 太平洋戦争研究会

  • プロテストってなに? 世界を変えたさまざまな社会運動

    ¥2,200

    SOLD OUT

    私たちが力を合わせれば、世界は変わる。まずは、知ることからはじめよう! 抗議活動には、いろいろなかたちがある。通りを行進したり、バスで席に座ったり、テレビを家から持ち出して外を歩いたり、野菜を育てたり、うるさい音楽を奏でたり……。これらはどれも、人々が不公平な世の中に対して立ち上がる際に使った方法だ。 本書では、抗議活動の数々のエピソードを、その歴史とともにイラストでひも解いていく。さまざまな社会運動の主役は、平和や公民権、女性の参政権、人種の平等、環境保護、LGBTQ+の権利、独裁政権の終焉、そして自由への扉を開くことを求めて戦い、世界をより良くしていこうと団結した市民だった。一歩踏み出す勇気を胸に、本書とともに行動しよう。変化を起こそう。 出版社:青幻社 著者 エミリー・ハワース=ブース 受賞歴のある作家であり、イラストレーター。『くら やみきんしの国』(あかね書房、2020年)と『The Last Tree』(未邦訳)は数々の賞の最終候補にノミネート。 アリス・ハワース=ブース グラフィック・デザイナー、ライター。10年以上にわたって政治的なキャンペーンや活動家たち向けた大胆でカラフルなビジュアルを担当。

  • 子どもの権利ってなあに?

    ¥2,750

    本書は、子どもが権利を持つとはどういうことかについて伝える絵本です。食べ物を得る権利に始まり、水を飲む権利、家に住む権利、学校に通う権利、暴力を受けない権利、きれいな空気を吸う権利など、たくさんの権利について取り上げています こうした権利は地球上に住むすべての子どもが持つものです。「肌の色が違っても、小さくても大きくても、お金持ちでもそうじゃなくても、この国で生まれてもほかの国で生まれても」持つ権利なのです。すべての人がこうした権利を尊重することに大きな意義があります。  この絵本が紹介しているのは、人権という概念です。とりわけ、国連子どもの権利条約で取り上げられている子どもの権利について説明しています。この条約が制定された後、世界中で子どもの権利についての意識が高まりました。しかし、豊かな国であれ貧しい国であれ、子どもの基本的なニーズを満たしていない国がたくさんあります。  この絵本は、子どもたちに伝わるように、著者であるアラン・セールが子どもたちに直接話しかけるような言葉遣いで書かれています。オレリア・フロンティの生き生きとしたイラストからは、子どもの権利が大事なものであるというだけでなく、特別なものでもあることが伝わってきます。 出版社:解放出版社 著者 アラン・セール 文 オレリア・フロンティ 絵 福井 昌子 訳 反差別国際運動(IMADR) 監訳

  • 戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

    ¥1,870

    かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。 より良き道を選べなかったのはなぜか。 日本近現代史の最前線。 ベストセラー『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』第二弾! 戦争までの歴史を決めた三つの交渉を高校生とともに考えてゆく、6日間の講義録です。 扱うのは、日本と世界が斬り結んだ、決定的に重要な歴史の一場面、満州事変とリットン報告書/日独伊三国軍事同盟/日米交渉です。 国や個人は、どのように自らの立場を選択したのか、すればよかったのか。そこで悩み、考え抜いた人間から生みだされるものとは何か。当時の人間に見えていた世界を再現し、最適な道を見つけるにはどうすればよかったかを考えてゆきます。 国家と国民の関係の軸が、過去にない規模で大きく揺れ動いている。そして、わずかな偶然が世界のありようを大きく変えてしまうかもしれない。そのような時代の激変期である今、歴史を正確に知っていくことこそが、未来への処方箋となるはずです。瑞々しい問いを発する高校生とともに、歴史の面白さを全力で届けることをめざした本書を、ぜひご覧ください。 目次 はじめに 1章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき 「歴史のものさし」で世の中をはかってみる 年齢で、伝える内容に制限をかけない/長いスパンでものを見る態度 現代の史料を、過去のデータと照らし合わせて読む 戦争と政治・外交は地続き/いくつもの「戦後」、見えにくかった犠牲の姿/歴史の中の沖縄/全国戦没者追悼式における象徴天皇の式辞/国民と象徴天皇との関係/日本政府はどのような言葉で、国民と国際社会に訴えたか/談話の中の日本近代の歩み/日本にとっての戦後とは/植民地帝国日本の経済力とは/日本帝国と植民地との緊密な経済的結びつき 歴史が書かれるとき 国家は歴史を形成する/七世紀、東アジアで戦われた、日中戦争/「日本という、新しい国の遣いとして来ました」 歴史の始まりとは 紀元前五世紀に生まれた歴史の問い/真実に近づくための言葉の営み/国民を主人公とした歴史が書かれるとき/経済学の目的とは/アメリカを独立させるべきか否か/世界の大きな分岐点 2章 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか リットン報告書を読む 日本が「世界の道」を提示されるとき 日本と世界が「斬り結ぶ」瞬間/「選ぶ」ということ/満州事変――将来の戦争に備えるための占領計画/史料に残されていれば、二千年前のことでも論理は伝わる/リットン調査団が派遣された経緯/調査の旅から帰ったリットンが話したこと/リットンに日本が訴えたのは、戦争の歴史だった/リットンが提示した「世界の道」/リットン報告書の主な内容/リットンが提案した一〇の条件/お姉さんにあてたリットンの手紙/チャタム・ハウスでの賛成意見――現実的な処方箋だ/「支那はなんらの犠牲を払うことなく満州を回復した」/「大衆は多くの事実の真相を知らずにいます」 選択肢のかたちはどのようにつくられるか 報告書を待ちながら、日本の反応/溥儀にとっての満州国とは/中国側の反応/日本側はなにを恐れていたのか/関東軍が嫌がる条件とは/選択することの困難さを自覚する/領土を返還するか、占領を継続するか/日本が設定した選択肢、リットンが設定した選択肢はなにか/リットンが問いかけていたこと 満州という一部か、中国全体か 日本が選ぶとき、為政者はなにを考えていたのか 「弾圧」と「煽動」のキーワードからは見えてこないもの/政府や為政者の主張を制約するものはなにか/牧野伸顕内大臣――満人にも呼応する動きがあった/天皇――「日支親善できないか」/西園寺公望――采配の元軸を握るべき/松岡が最低限、確保しなければならない条件/松岡の粘り方/日本が「世界の道」を、もう一度示されるとき 3章 軍事同盟とはなにか 二〇日間で結ばれた三国軍事同盟 軍事同盟とはなにか 人類が大きな選択を迫られた軍事同盟/時間がドイツに味方していない/軍事同盟が現実的な議論になる国に/枢密院の審査はたった一日/軍事同盟に書かれる必須要素とは? なぜ、ドイツも日本も急いだのか イギリスの第二の選択肢/国家がなくなったところで起きていたこと/二十日間で結ばれた条約/マスメディアに伝えられた検閲基準とは/三国同盟を承認した際の御前会議/なぜ軍部より、首相や外相の見通しが甘いのか/「毅然たる態度が戦争を避ける」/調印直前、海軍大臣が代わる/条文を読む/名指しせず、アメリカを仮想敵国とする第三条/ 大東亜とはどこか/ドイツは前文の趣旨を理解しているのか 「バスに乗り遅れる」から結んだのではない どうして日本は蹴れなかったのか/日本が三国同盟を締結し、ドイツに接近したかった理由/ドイツを牽制するための、対ドイツ同盟/大東亜共栄圏という言葉は、なんのため/ペンタゴンのヨーダが分析し続けていたこと/日中和平工作/選ぼうとする中国/軍事予算の陸海軍の比率は?/対米戦争の見通し 陸海軍で摺り合わせはできていたのか/選択するための「時間」 4章 日本人が戦争に賭けたのはなぜか 日米交渉の厚み 戦争前夜、敵国同士が交渉の席に着く意味は 日米交渉を担った二人 野村とハル/戦争前夜、敵国同士が交渉の席に着く意味は?/日米交渉と聞いて、なにを調べるか/「ハル・ノート」で罠に、はめられた?/アメリカの意図 なぜ、日米交渉をやるのか/日本の意図 なぜ、日米交渉をやるのか/チャーチルから松岡への手紙/ドイツ大使・オットから松岡への手紙 史料に残る痕跡 日米諒解案/日本とアメリカが実現したかったこと/首脳会談プラン、アメリカと近衛の関係/日米交渉、舞台裏の立役者/日米交渉の裏にある厚み 日本はなぜアメリカの制裁を予測できなかったのか 日中戦争解決策の変遷/武力行使の条件/被動者/「対英米戦を辞せず」という文言はなぜ入ったのか/南部仏印進駐をめぐって、なぜ日本側の目算は狂ったのか/北部仏印進駐でのアメリカの対応/日本の南部仏印進駐時のアメリカの対応/国民は、その道のみを教えられ続けてきた/外相人事と近衛メッセージ/交渉を制約したものは/尾崎秀実と天皇の国民観 絶望したから開戦したのではない 「日支新取極」とはなにか/妥結した場合の国内輿論指導方針/「駐米日本大使館員の勤務怠慢による対米通告の遅れ」という神話/アメリカの失敗/開戦、敗戦後の日米交渉の扱われ方/日本人が最終的に戦争を選んだ理由 終章 講義の終わりに 敗戦と憲法 講義の終わりに 国民を存亡の危機に陥れた戦争/沖縄の人々の意識を縛った、共生共死の四文字/洞窟で読み聞かされたビラ/中国での武装解除/戦争に賭けた日本は、なにに負けたのか/百年まえの古傷がうずく現代史/大東亜戦争調査会/日本の敗戦の記録は、世界に対する贈りもの/講義を終えて 出版社:朝日出版社 著者 加藤陽子 東京大学文学部教授

  • フェミニスト、ゲームやってる

    ¥1,980

    「ゲームはフェミニズム的にもホットなメディアになっている」。フェミニストで歴史研究者、パンセクシュアルで車いすユーザーの書き手が、フェミニズム・クィアの視点でビデオゲームを読み解く画期的なエッセイ! 「トラウマを語ったり、現実の世界の問題を考えたり、そうした行為を少しだけ遠く、少しだけコントロールできる状態でやっていく。ゲームのそんな機能に私は助けられてきた。そこでは自分にとってつらい問題を、距離をとりつつ思考することができる。この本も、誰かにとってそんな役割を持つことができたら、そしてそんなゲームを、フェミニズムを広めることができたら、そんなふうに考えながら今、書いている」(「おわりに」より) 【目次】 はじめに なぜフェミニスト、ゲームやってる Ⅰ あの有名なゲーム #01 かくして私は収奪と救出に失敗する ──「ピクミン4」、やってみた #02 多様なキャラクターのシューターゲーム ──「スプラトゥーン3」「オーバーウォッチ」「エーペックスレジェンズ」、やってみた #03 大作ゲームの女性表象とクィア表象の歪みと良さを体感する ──「アサシン クリード オデッセイ」、やってみた 【コラム】語られるレイシズム・語られないセクシズム Ⅱ  クィアが活躍するゲーム #04 クィアがオプションじゃない恋愛ゲーム! ──「ボーイフレンド・ダンジョン Boyfriend Dungeon」、やってみた #05 ゲームの難しさがマイクロアグレッションを表現する? ──「セフォニー Sephonie」、やってみた #06 選べない環境と自分自身のはざまで ──「ラスト・オブ・アス パート2」、やってみた 【コラム】ボーイズクラブとしてのゲームコミュニティ Ⅲ マイノリティの日常を感じるゲーム #07 トランスジェンダーの日常と過去の解釈を描く ──「テル・ミー・ホワイ Tell me Why」、やってみた #08 バイセクシュアルの表象とモノの方を向くお引っ越しゲーム ──「アンパッキング」、やってみた #09 トランスジェンダー男性同士の交流 ──「ペイトンの術後訪問記 Peyton’s Post-Op Visits」、やってみた #10 ノンバイナリーの学生たちの卒業前夜 ──「ノーロンガーホーム No Longer Home」、やってみた 【コラム】ゲームと能力主義 Ⅳ 80-90年代を描くゲーム #11 90年代のZineとレズビアンの反抗物語 ──「ゴーンホーム Gone Home」、やってみた #12 クィアなミドルエイジ女性の過去・現在・未来 ──「レイク Lake」、やってみた #13 トランスジェンダー女性記録を消しながら記憶をたどる ──「イフ・ファウンド… If Found…」、やってみた 【コラム】ゲームと障がい Ⅴ 歴史を想像するゲーム #14 台湾の戦後と恐怖を再訪するホラーゲーム ──「返校-Detention-」、やってみた #15 哀悼と歴史の可能性を考える ──「シベリア:ザ・ワールド・ビフォー Syberia: The World Before」、やってみた #16 男らしさに呪われる運動家たちの殺人事件 ──「ディスコ エリジウム Disco Elysium」、やってみた #17 社会運動の理想と抵抗のあいだに ──「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」、やってみた 【コラム】オープンワールドと都市の遊歩者の課題 Ⅵ ファンタジー世界を旅するゲーム #18 ヘイターと戦うレズビアンでトランスなロードムービー ──「ゲット・イン・ザ・カー、ルーザー Get In The Car, Loser! 」、やってみた #19 過去と未来を作り変えられる魔女になってどうする? ──「コズミックホイール・ホイール・シスターフッド The Cosmic Wheel Sisterhood」、やってみた #20 かつて私は、あのゲームの余白にフェミニズムやクィアを投影していた ──「MOTHER2」「ドラゴンクエストⅥ」「ファイナルファンタジーⅥ」、やってみた 【コラム】フェミニストのためのゲーム作りガイド おわりに フェミニストたち、ゲームやっていく 参考文献 さらにゲームを知るための文献リスト フェミニストのためのゲームリスト 出版社:晶文社 著者 近藤銀河 1992年生まれ。アーティスト、美術史家、パンセクシュアル。中学の頃にME/CFSという病気を発症、以降車いすで生活。2023年から東京芸術大学・先端芸術表現科博士課程在籍。主に「女性同性愛と美術の関係」のテーマを研究し、ゲームエンジンやCGを用いた作品を発表する。ついたあだ名が「車いすの上の哲学者」。ライターとしても精力的に活動し、雑誌では『現代思想』『SFマガジン』『エトセトラ』、書籍では『われらはすでに共にある──反トランス差別ブックレット』『インディ・ゲーム新世紀ディープ・ガイド──ゲームの沼』など寄稿多数。本書が初の単著。

  • 史群アル仙作品集 今日の漫画2

    ¥1,100

    「この人は、愛の本質を知っている。」  ―帯文より、詩人・谷川俊太郎 1ページで描かれた、こころ揺さぶる物語。 前作から3年―。 平成生まれの漫画家・史群アル仙、苦みと甘みの第2集! ! 懐かしくて、かわいくて、切なくて、つらい。 Twitterから登場した史群アル仙の鮮烈なデビュー作『今日の漫画』、待望の続巻です。 1ページ漫画96作に、書き下ろし漫画「トタン屋根のユキナ」を収録。 本作のテーマは「愛」。前作よりさらに一層かわいく、そして切ないお話がつまっています。 出版社:ナナロク社 著者 史群アル仙 1990年生まれ。漫画家、クレパス作家。女性。大阪府出身。漫画家・クレパス専門画家・即興BIG漫画ライブペインター。「kiske3」「padGALLERY」所属アーティスト。ADHD(注意欠陥・多動性障害)を公表している。 小学4年生で「自分の手で昭和の漫画の画風を未来へと引き継ぐ」ことを決意。漫画家を志す。15歳の頃、絵画への興味と「クレパス」に惹かれ「クレパス画家」となる。2013年より、ツイッターを中心に1ページ漫画「今日の漫画」を発表。瞬く間に評判を呼んだことを契機に、漫画家デビューを果たす。ライブイベントにも数多く出演し、決められた時間内に即興で自身の背丈を越えた漫画を描き上げる「即興BIG漫画ライブペインティング」は大きな話題となる。自画像と共に描かれているのはフクロウのぬいぐるみ「ウッウー」。 著書に、『臆病の穴』(秋田書店)、『アオキヒビハ。』(KADOKAWA)、『迷うは君の世界』(主婦の友社)、『史群アル仙のメンタルチップス~不安障害とADHDの歩き方~』(秋田書店)がある。

  • 史群アル仙作品集 今日の漫画

    ¥1,320

    懐かしくて、かわいくて、せつなくて、つらい。 1ページで心を揺さぶる物語。 今年、Twitterで泣ける1ページ漫画としてたちまち話題となった史群アル仙。 昭和の画風を受け継ぐ作品から、年配の男性作家を想像するも、90年生まれの女性と分かるとファンからも驚きの声があがりました。 出版社:ナナロク社 著者 史群アル仙 1990年生まれ。漫画家、クレパス作家。女性。大阪府出身。漫画家・クレパス専門画家・即興BIG漫画ライブペインター。「kiske3」「padGALLERY」所属アーティスト。ADHD(注意欠陥・多動性障害)を公表している。 小学4年生で「自分の手で昭和の漫画の画風を未来へと引き継ぐ」ことを決意。漫画家を志す。15歳の頃、絵画への興味と「クレパス」に惹かれ「クレパス画家」となる。2013年より、ツイッターを中心に1ページ漫画「今日の漫画」を発表。瞬く間に評判を呼んだことを契機に、漫画家デビューを果たす。ライブイベントにも数多く出演し、決められた時間内に即興で自身の背丈を越えた漫画を描き上げる「即興BIG漫画ライブペインティング」は大きな話題となる。自画像と共に描かれているのはフクロウのぬいぐるみ「ウッウー」。 著書に、『臆病の穴』(秋田書店)、『アオキヒビハ。』(KADOKAWA)、『迷うは君の世界』(主婦の友社)、『史群アル仙のメンタルチップス~不安障害とADHDの歩き方~』(秋田書店)がある。

  • 笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった(サイン入り)

    ¥1,870

    かぐや姫の物語を下地に、生きることの喜びとつまずきを9話の連作短歌で綴った「物語歌集」 これは、月で育った女の子が地球で暮らした一年間のお話です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、タムくんことウィスット・ポンニミット。 【収録歌より】 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 その花はどこにも咲いていないけどあなたは名前をつける好きになる 出版社:ナナロク社 著者 初谷むい 1996年生まれ、北海道在住。2018年、大学生時代に書肆侃侃房より第一歌集 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(978-4-86385-308-9)を刊行し、発売後2週間で重版。 2022年に第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(978-4-86385-519-9、書肆侃侃房)を刊行。 共著に『スペース短歌』(時事通信社)。短歌ユニット「イルカーン」のメンバー。

  • となりのとらんす少女ちゃん

    ¥1,815

    トランスジェンダー当事者が確かに刻む、現代の「トランスガール」の肖像。 新鋭・とら少、渾身のデビュー作! SNS上でトランスジェンダーが登場する作品を数多く発表してきた作者・とら少。当事者だからこそ描けるリアリティと、人間の深部に肉薄する力強い筆致を特徴とし、セクシャルマイノリティ当事者を中心に共感の輪を広げてきた。 一時は漫画制作を断念しようとしていたものの、単行本化を熱望する声にこたえ活動を再開。出版にむけて実施されたクラウドファンディングでは開始初日に目標額を達成するなど、いま注目を集める漫画家のひとりである。 大きな反響を呼んだ3篇のリメイクに書き下ろし1篇を加え、満を持して商業デビュー! これは、いつかきっとすれ違った、わたしたちのとなりに生きる「とらんすちゃん」の物語。 収録作品 1.退廃的なとらんすちゃん 2.弟はとらんすちゃん 3.未来から来たとらんすちゃん 4.似つかわしいとらんすちゃん 出版社:在野社 著者 とら少 大阪出身。トランスジェンダーの女性。学生時代に漫画制作を開始。大学在学中の2014年よりTwitter(現・X)やPixivなどのSNS上にて作品の投稿を続け、注目を浴びる。 2019年発表の「未来の自分に女になるよう説得される話」は有志の手によりスペイン語、中国語など、多言語翻訳された。2025年刊行「となりのとらんす少女ちゃん」(在野社)で商業デビュー。

  • 傷のあわい

    ¥880

    米国で何者かになろうと海を越えた青年、夫の海外転勤に合わせて渡米した女性、人生に詰んで海外へ拠点を移した男性──。異国の地で、不安定さや傷つきに揺れながらも、そのとき成しえる最良の力で人生にぶつかっていく。その語りに、若き日の著者が耳を傾け、生きるということを同じ目線で考えた記録。 出版社:筑摩書房 著者 宮地 尚子 一橋大学大学院社会学研究科特任教授。専門は文化精神医学・医療人類学・トラウマとジェンダー。精神科の医師として臨床をおこないつつ、研究をつづけている。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。主な著書に『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)、『トラウマ』(岩波新書)、『ははがうまれる』(福音館書店)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房)、『傷つきのこころ学』(NHK出版)がある。

  • 在日コリアンを知るQ&A 多文化共生への55のヒント

    ¥2,420

    隣の国から来たのだから日本に大勢住んでいて当然というのでは解き明かせない在日コリアンについて、55にまとめた質問と答えの形で解説する待望の入門書。 目次 第1部 在日コリアンの歴史と現実 Q1. 在日コリアンとはどのような人たちですか? Q2. 在日コリアンの韓国籍、朝鮮籍とは、どんなふうに定義されているのですか? Q3. 日本になぜたくさんの朝鮮人が渡ってきたのですか? Q4. 在日コリアンの法的地位はどう変わってきたのでしょうか? Q5. 在日コリアンの多くが通称名 (日本名) を使っているのはどうしてですか? Q6. 日本に暮らす外国人たちの在留資格はどうなっていますか? Q7. 在日コリアンの国際結婚や日本国籍取得の現状はどのようになっていますか? Q8. 在日コリアンのアイデンティティはどういったものでしょうか? Q9. 在日コリアンとその他の外国人との関係はどのようなものでしょうか? Q10. 朝鮮半島の分断は在日コリアンにどのような影響を与えているのでしょうか? Q11. 北朝鮮に帰国した在日コリアンの生活はどういったものでしたか? Q12. なぜ多くの在日コリアンが「北朝鮮のスパイ」とされたのですか? 【コラム】 韓服について~衣装から見える文化の違い~ 第2部 現在も問われている課題 〈日韓の歴史をめぐる葛藤〉 Q13. 江戸時代は朝鮮通信使を通じた日朝の友好関係があったのですか? Q14. 日本は朝鮮をどのような過程で植民地にしたのでしょうか? Q15. 朝鮮に対する日本の植民地支配はどのように行われていたのでしょうか? Q16. 100年以上前の関東大震災で6000人以上の朝鮮人が虐殺されたのですか? Q17. ではなぜ政府は朝鮮人虐殺の事実を認めないのでしょうか? Q18. アジア太平洋戦争での朝鮮人の戦争犠牲者、遺家族に対しての補償は行われたのですか? Q19. 「朝鮮人強制連行」という言葉は、戦前の在日朝鮮人の強制労働の歴史で使ってはいけないのですか? Q20. 2024年で「日韓基本条約」批准から60年がたちます。条約はどういった経緯で結ばれたのでしょうか? Q21. 日韓基本条約の問題の焦点である「請求権」について教えてください。 Q22. 徴用被害者はきちんと補償がなされているのですか ? Q23. 日本政府が旧日本軍「慰安婦」問題を公式的に認めた河野談話について教えてください。 Q24. 「慰安婦」の強制連行を示す文書が無いって事実ですか ? Q25. 「慰安婦」「徴用工」問題は日韓条約で解決したのではないのでしょうか ? Q26. では日韓の意見の違いはなぜ起こるのでしょうか ? あるべき解決策はどんなものでしょうか ? Q27. 関東大震災での朝鮮人犠牲者や、強制連行・強制労働の犠牲者の慰霊碑は守られているのですか ? Q28. 「佐渡島(さど)の金山」のユネスコ世界文化遺産登録になぜ韓国は反対したのでしょうか ? 【コラム】 日本と韓国の食事文化~食事マナーに現れる文化の違い~ 〈いまも続く差別の現状〉 ―福祉、教育、参画 ― Q29. 在日コリアンに対して就職差別などはあったのでしょうか ? Q30. 在日コリアンは年金や生活保護で優遇されているのですか ? Q31. いまだに年金を受けられない在日コリアン高齢者・障害者はどうしているのですか ? Q32. 在日コリアンは公務員になることはできるのでしょうか ? Q33. 在日コリアンは選挙で投票することはできるのですか ? Q34. 外国籍を排除する「当然の法理」とは、どういう理屈ですか ? Q35. 在日コリアンの民族教育について教えてください。 Q36. 日本の公立学校に民族学級があると聞いていますが、どのような授業が行われているのでしょうか? Q37. 在日コリアン女性への差別、その人権はどういった状況なのでしょうか? Q38. 国際社会は在日コリアン女性の権利をどうとらえているのでしょうか? Q39. 複合差別とはどういうものですか? Q40. 複合差別の具体的な例としてどういったものがあげられますか? Q41. 差別は法律で禁止されていないのでしょうか? 〈ヘイトスピーチをめぐる状況〉 Q42. ヘイトスピーチとはどういうものなのでしょうか? Q43. なぜヘイトスピーチで在日コリアンが対象になるのでしょうか? Q44. ヘイトスピーチ解消法ができましたが、法律で規制できるのですか? Q45. 放火や脅迫などのヘイトクライムが広がっていると報道されていますが、現状はどうでしょうか? Q46. ヘイトスピーチにどのように対処していけばいいのでしょうか? 【コラム】 これからの在日コリアン ~特別永住者の希少化と、同心円状に拡大するコリアにルーツのある人びと~ 第3部 ともに生きる隣人として―多文化共生を考える― Q47. 韓流ブームは日韓の交流の拡大につながるのでしょうか? Q48. 大阪コリアタウンとはどのようなところなのでしょうか? Q49. 大阪コリアタウン歴史資料館とはどのような施設ですか? Q50. 大阪コリアタウンに誕生した多文化共生のまちづくり拠点「いくのコーライブズパーク」について教えてください。 Q51. ウトロ地区の歴史とヘイトクライムとして起きた放火事件について教えてください。 Q52. 人々のどういった思いが実ってウトロ平和祈念館ができたのでしょうか? Q53. 偏見はどうすればなくしていけるでしょうか? Q54. マイクロアグレッションとは何ですか? Q55. 多文化共生をどのように考えたらいいのでしょうか? 【コラム】 残り続ける植民地支配意識とは あとがき 出版社:解放出版 著者 郭 辰雄 1966年生まれの在日コリアン三世。 特定非営利活動法人コリアNGOセンター代表理事。 同センターは長年の人権擁護活動や多文化共生をテーマにした社会教育活動が評価され、 2025年には大阪弁護士会より人権賞を受賞。 論文「ヘイトスピーチ根絶のための取り組み―鶴橋、ネット、二つの事例から見えるもの」。 川瀬 俊治 1947年生。ジャーナリスト、奈良市立春日夜間中学を育てる会事務局長。 著作『夜間中学増設運動 ―奈良からの報告』(第1回たいまつ新書入選作)、 『もうひとつの現代史 序説:朝鮮人労働者と「大日本帝国」』など。 論文「全国水平社創立100年と『自尊感情』再興」、『韓国の反原発運動から脱原発運動へ』、『在日朝鮮人と衡平社』。

  • 国境って何だろう?14歳からの「移民」「難民」入門

    ¥1,694

    「ガザの人はなぜ避難しない?」「日本で難民が少ないのはなぜ?」「日本人も将来は移民に?」イスラム地域研究・国際移動論の専門家が、世界の移民・難民の動きと歴史をやさしく紐解く。 目次 はじめに 第1章 世界でいま何が起きているのか──国境を越える人たち 国境は、あって当たり前? ユダヤ人入植という移住に始まるパレスチナの悲劇 宗教間の対立  「人種」と「民族」  ガザの歴史  ドイツと難民・移民  紛争へと続く国境線  難民と移民の違い  難民条約は、どんなふうに生まれたのか?  難民でも守られない時代がやってきた  偽善にあふれている世界  難民問題について、今、みなさんに知ってほしいこととは?  第2章 日本でいま何が起きているのか─移民と国策  外国人には高い壁だった日本、高い壁はいつから消えた?  世界で一番強いお金は?  人が移民になる理由:お金の話  何を間違えて衰退したのか:移民を受け入れなかった日本  でも実際には外国人労働者がいた!  噓の上に噓で塗り替えてしまった日本の移民政策  日本から外国に行くために  イスラム教徒は移住と商売の達人  先物取引を禁じるイスラム  日本語では言い表せない「移民」  特集 あなたが移民・難民になる日のために──難民条約をよむ 《難民の地位に関する1951年の条約》 難民問題の今 第3章 よその国の移民・難民─実情と対策 移民先としての先進国 ドイツは、どう変わったか? ヨーロッパ難民危機のこと 2024年、夏、難民問題は終わっていなかった トルコの難民問題 2024年8月、ある1日のトルコ沿岸警備隊による非正規移民救助と身柄拘束 終わらない難民問題 ドイツは、難民危機の後、どう変わったのか? ガザでの戦争はヨーロッパに何をもたらしたか 第4章 私の見た世界──中東への留学が教えてくれたこと どこでも生きる知恵を学んだ留学 シリアはこんな国 「おまえは何者だ?」を問わない 重層的なアイデンティティを使い分ける人たち 地理学者として、あちこちを歩いたこと トルコから学んだ国家の役割 金と外貨でインフレに対抗するトルコの人たち 第5章 あなたが移民になる日 生きる自由と不自由さ さて、世界に出ていこう! 世界に出ていくための投資の勉強 株への投資で世界を知る 外国語コンプレックスを考え直す 名前とアイデンティティ アイデンティティが「区別」から「差別」に変わるとき 宗教とアイデンティティ 世渡りのための移民の知恵 日本人は高学歴の意味を知らない あとがき  出版社:河出書房新社 著者 内藤正典 1956年生。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。著書に『分断を乗り越えるためのイスラム入門』『となりのイスラム』『トルコから世界を見る』等。

  • まだ大どろぼうになっていないあなたへ

    ¥1,320

    あなたの最終的な目標は、 大どろぼうになることです。 ただのどろぼうじゃ つまらない。 あなたが目指すべきは、 大どろぼうです。 許されざる罪人でありながらも、古今東西の物語に数多く描かれてきた「どろぼう」。超人的な能力者として、謎めいたヒーローとして、時にはおっちょこちょいで親しみのある存在として、人はどろぼうに憧れ、なぜか惹かれてしまうものです。 そんな不思議な存在のどろぼうに、ヨシタケシンスケさんが初めて挑みました。ヨシタケさんの描く「大どろぼう」は、特別な能力も強さもなければ、悪人でもありません。「大どろぼう」になることとは、わたしたちが、知らず知らずのうちに失った大切なものを取り戻すことに他なりません。大切なものを取り戻し、あなたが本当の自由を手にするために大どろぼうになる。そんな温かな励ましが込められた一冊です。 出版社:ブルーシープ 著者 ヨシタケシンスケ 1973年神奈川県生まれ。絵本作家、イラストレーター。日常の一コマを切り取ったスケッチ集や、装画、挿絵など、幅広く活動している。絵本デビュー作『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞、『もうぬげない』(ブロンズ新社)でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など、多くの賞を受賞。近著に『にげてさがして』 (ポプラ社)、『ヨイヨワネ あおむけ編』『ヨイヨワネ うつぶせ編』(筑摩書房)など。2022年から展覧会『ヨシタケシンスケ展かもしれない』が日本各地で巡回開催中。

  • 多聞さんのおかしなともだち 下

    ¥858

    SOLD OUT

    他の人には見えない、人ならざるものとの会話を楽しむ、妙な大人、“多聞”。 そして、二人の女と暮らしている子、“内日(うつい)さん”と、自分の名前を忘れてしまった不思議な仔、“多聞の友達”。 女性同士の恋愛を友情と呼ばれ、なかったことにされてきた親達と、本当のことをまだ話せないでいる、わたし達。 時代を超え、国境を越え、どこかにいて、どこかにいた、三人だったり四人だったり、恋人だったり家族だったりする、さまざまなセクシュアル・マイノリティの親子達。 人と人が、普通で、時には最悪で、でもハッピーで、退屈でありきたりな毎日の話を、誰にどんなふうに話せばいいのかわからないと思っていた話を、語り合う。 恋愛をする人も、しない人も、わからない人も、決めてしまいたくはない人も、ただ覚えていてほしい、忘れないでほしい、ひと夏の大阪の物語。 出版社:KADOKAWA 著者 トイ・ヨウ

  • 多聞さんのおかしなともだち 上

    ¥858

    SOLD OUT

    他の人には見えない、人ならざるものとの会話を愉しむ、妙な大人、“多聞”。 レズビアンの母達と暮らし、誰を愛しても祝福される環境で、誰のことも恋愛として愛することができないと悩む、“内日(うつい)さん”。 そして、内日さんの呼びかけに応え出現したものの、自分の名前を忘れてしまった不思議な仔、“多聞の友達”。 クィアな家庭で育ったアロマンティックの子の、繊細な揺らぎ。 自分のことを、あなたのことを、わかっても、わからなくても、ここにいるという事実を語り合うことがきっとできる、ひと夏の不思議な、大阪の物語。 出版社:KADOKAWA 著者 トイ・ヨウ

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