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石としてある 第1号
¥1,650
「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。 自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。 エッセイ|dot./瀬川 貴音 愛という〈呪い〉を纏わせ生きること。 エッセイ|だいき 狼煙と火元 写真|おがわまき 私たち、なけれねばならぬものたち 小説|オカワダアキナ ポスト・プール エッセイ|ヤマザキやーゆ 地球沸騰化時代の到来、ことばの萌芽 漫画|とりにく 今日の生き方 エッセイと写真|るり あなた(たち)へ エッセイ|とりうみ 水の中で半ば目覚め、半ば眠っている エッセイ/小説|灰田 条/thur. きしとこどくの話 ページ数 90
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透明人間さよなら
¥1,320
"ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より) 社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱う新刊書店「本屋メガホン」が2023年1月に刊行したZINE『透明人間さよなら』の新装版。ゲイとして生きる本屋メガホン店主がこれまで感じてきた違和感や、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトとする本屋を始めた経緯などについて書かれたZINEです。 「透明人間」のように、ないものとして扱ってきたゲイとしての自分自身やパートナーの存在を「自分の手で書くことによって取り返す」ことを試みた本書は、まずは店主自身の「小さな声を大きく届ける」ことで、本屋メガホンのコンセプトを体現するようなものになればという思いから制作されました。 ページ数 24 著者プロフィール 和田拓海(著) 1997年兵庫県生。2023年より本屋メガホンを主宰。社会的マイノリティについて書かれた本を取り扱い、自らもZINEを制作販売しながら「小さな声を大きく届ける」ことを目指す。
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神戸からパレスチナでのジェノサイドに抗う
¥1,000
神戸で、パレスチナでのジェノサイドに抗議するスタンディングデモを行う人々の抗議の声を集めたZINEです。 寄稿、インタビュー、初めてデモに参加しての感想、パレスチナの歴史や、パレスチナに関するキーワードなど情報満載です。 こちらの本は経費を除いたすべての金額がパレスチナに寄付されるチャリティー本です。
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怒りZIINE
¥1,100
政府内の差別発言、過剰な自主規制、社内のハラスメント、トーンポリシング、カスタマーハラスメント、無理解、人種差別等々に怒った人たちの文章です。 普通に生きて、働いているなかで、なぜこんなに怒りを覚えることが起きるのか。怒りが生まれる過程、その要因を知ることが、この社会の課題を考えるきっかけになればと思い、この冊子を制作しました。 目次 書店のセルフ検閲に抗議した話。 げじま 火傷が治らないまま 小沼理 新しいトンポリに気をつけろ 佐山聡子 私を繋ぎ止める錨 鄭優希 あのときのこと 渡辺愛知 怒り10年史 宮川真紀 ページ数 52
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A piece of cake #Feb-Mar 2024
¥880
わたしは中学生のときからほぼ毎日日記を書いているのですが、なんで日記を書くのだろうかと考えてみました。大人になるにつれて、頭の中で天使だけではなくて悪魔も現われてきます。どちらともうるさいし、そのせいで迷ったり傷つくこともある。でもわたしはできるだけ自身のなかにいる天使の声に耳を傾けたい。そのためにたくさんの声をかき分ける作業が日記を書くことなのだと思います。そしてその日記をzineにすることは、悪魔がいたことを忘れないためでもあります。この作品では悪魔も天使も「ええじゃないか~」と踊らせました:) 病に休職と、完璧ではないほころびだらけのいとおしい2ヶ月についてです。 ページ数 76
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スパイスとセーファースペース
¥770
スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。
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あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法
¥1,650
SOLD OUT
「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。 発行:本屋メガホン 著者:Moche Le Cendrillon
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定刻に歌うハミングバード
¥1,100
十七時退勤社のメンバー全員が執筆者となり、退勤後何を考え、何をして過ごしているのかを記録したZINE。 目次 はじめに 平安時代と私 髪は伸びるが床屋では名前がない どもない 石畳に紙粉舞い落ちるとき 『「わざわざ系」の系譜ー多様化する本屋と、そこに注がれる眼差し』の「ウラ話」あるいは補足的「あとがき」 習い事と私 蛍リミックス 合点イン・ザ・パーク 恋愛を考える私 おわりに 発行所:橋本亮二、笠井瑠美子 著者:橋本亮二、笠井瑠美子、花本武、粕川ゆき、どむか
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うもれる日々
¥1,210
本を読むこと、文章を書くこと、日々を過ごす、生活の記録。 目次 文学フリマへの道のり 読書と酒 ブックス・ルーエで花本武さんと 九〇年代の頃 書きものへの反省文 夏の甲子園 花本兄ィとくぐつ草 知らないひとに出会う 二〇一九、諏訪の夏 東京で生きる デザインの力 言葉を届けるということ 岩田さんのこと 本を抱えてひとに会いに行く 『本を贈る』 はじめての執筆 『図書室』 文芸作品は三度手にしたい 『掃除婦のための手引き書』 どうしても買いたい場所 『夢も見ずに眠った。』 暗闇の中のひと筋の光 ページを開くこと 時間を超えて場をともにする 出版社の営業職であること おまけ 繁茂するデスク 発行所:十七時退勤社 著者:橋本亮二
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かけないひび
¥1,100
──常な日なんてないけれど、日常は存在する。年齢や閑居委のせいではなく、仕事とも人との関係性においても、核となるところで向き合えてこなかった積年が突きつけられている。言葉を綴ることも、えいやと走り出すことも叶わない日が続く。一日いちにち、欠けることがないようにとだけ思い、繰り返している。(二〇二四年、四十二歳から四十三歳への日々の小さな記録。より) 年を重ねて、本を読む、書くことが難しくなってきたと感じる著者の日々の記録。 発行所:十七時退勤社 著者:橋本亮二
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本を抱えて会いにいく
¥1,210
本、書店を通じて出会う人々との記憶を記録したZINE。本屋好きには知っている書店がたくさん出てきて、その場の光景が浮かぶような記録です。コロナ渦での記録もあり、遠くなってしまったあの頃の切迫した雰囲気も感じられます。 目次 はじめに 六月の記録 二回目の文学フリマをめざして フルーツ星人 Re:デザインの力 犀の角 交わさずに触れ合う 眠りと再会 大きくて広い 水のまわりにいる鳥、魚、蝉 時間泥棒 かもめブックスギャラリー「ひきつづきうもれる日々」生態記録日記 光が届く 兄ちゃんのこと 音楽と人 歩きながら考える 本の姿 『サキの忘れ物』 一歩を踏み出す 『赤い砂を蹴る』 作品との出合い 『息のかたち』 長く、深く、強く 『ほとんど記憶のない女』 手元に届く本 同じ時間を生きる 水平な視座に立つ 出版社:十七時退勤社 著者:橋本亮二
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パレスチナについて考えた日の日記
¥1,200
公募で集まった71名の書き手による「パレスチナについて考えた日」の日記集。 著者 aoi、Ackee、アキヤママリナ、ayano、斐目 結(まなざし)、あゆみん、ep、いかわ、いとー、糸川乃衣、ウチガサキミナ、うらあやか、及川るな、太田明日香、オカワダアキナ、おぜき、かほ、川崎洋正、川名 倫明、木内久乃、京極祥江、くろいわ、Ghufron Yazid、Sio Books、じゅり、たかえすはるら、高嶋瑛、高田満帆、武田花、たちとちがぐる、樽本樹廣、ちか、テラモト、D / ディー、なかよしクラブ、nag、natsumi yoshida、ナナウエ、新島みお、ニーナ、ぬくもり、猫粒、nouru、延 紗英子、はち、はづき真理、柊、蕗フユコ、舟喜さとみ、hoi、ほのかに かおる、ほんだあやの、ぽんつく、mackey、marushimakoto、まるばつ、三品和乃子、水埜青磁、宮川知宙、Miyu、むくどり洞、moe、桃文庫、山口舞桜、優佳、夢見ヴァシ、YURUMO、ヨコタ佑輔、吉美駿一郎、凜花 rinka、わたあめ 編集・デザイン・装画 ヒロノアユミ 発行 13番館 ページ数 174 判型 B6