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うしろめたさの人類学

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市場、国家、社会…
断絶した世界が、「つながり」を取り戻す。

その可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求。
強固な制度のなかにスキマをつくる力は、「うしろめたさ」にある!
「批判」ではなく「再構築」をすることで、新たな時代の可能性が生まれる。

京都大学総長・山極壽一氏推薦!


世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか。(略)この本では、ぼくらの生きる世界がどうやって成り立っているのか、その見取り図を描きながら、その「もやもや」に向き合ってみようと思う。
――「はじめに」より

「構築人類学」という言葉に、こんなに救われると思いませんでした。
語句ができてしまうからそのように認知されて生きにくくなる、そんなふうに思って、どこか持ち続ける少数派のところを隠して生きていかざるを得ないと考えてすらいた。でも、構築されてきたからこそ、再構築が可能とは。
――奥川由紀子(Carlova360 NAGOYA)

読むうちに、自分の中で、なにかが変わる。その変化が世界を動かしていく。きっとよい方向に。
――小倉みゆき(スロウな本屋)

今まで自分が当たり前だと思っていた「市場」や「国家」の成り立ち、「贈与」の概念。当たり前というか、正確に言うと何の疑問も抱いていなかったことに気づき、驚愕しました。(略)この本は、大人になった私にとっての教科書のようなものかもしれません。一人の人間として、考え、真っ当に生きていくための教科書。書いてあることがすごくよく分かるとも思ったし、もっと知りたいと強く思いました。
――横田かおり(本の森セルバ 岡山店)

目次
はじめに
第一章 経済――「商品」と「贈り物」を分けるもの
第二章 感情――「なに/だれ」が感じさせているのか?
第三章 関係――「社会」をつくりだす
「社会」と「世界」をつなぐもの
第四章 国家――国境で囲まれた場所と「わたし」の身体
第五章 市場――自由と独占のはざまで
第六章 援助――奇妙な贈与とそのねじれ
終 章 公平――すでに手にしているものを道具にして
おわりに 「はみだし」の力

出版社 ミシマ社
ページ数 192
判型 四六判

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