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どうして、いつまで、どうやって、
僕らは物語(おはなし)を作るのだろう。
いくつもの時代のカルチャーを経巡りながら、
ささやかに失われてばかりの生と語りの歴史をかたる、
言葉に恋する新時代の物語撰集。
[目次]
まえがき
Ⅰ
漢字が苦手なその子の宿泊と郵便
じゃないけど、似たもの――60年代少女小説
情報社会の大悪党――あるいは弊社の石井GM
こよみのうた
Ⅱ
プリティ・リトル・ベイビーズ
彼と僕の大事な恋人たち
ふたりと、それを分け合うこと
描写の向こうで眠りたい
Ⅲ
荒木さんの退職
空間とその美女のアドバタイズ
ストイコビッチのキックフェイント
清潔でとても明るい場所へ
Ⅳ
識字率と婚姻のボトルネック
オキナワ医療観光公社
つづかない組織はどうすれば歌えるのか
家柄
Ⅴ
うつさないように
世間体とレソロジカ
よものよのもの
ファースト・マカロニペンギン
自作を語る はじめての現代文芸撰集
著者
笠井康平
1988年生まれ。著書に『私的なものへの配慮No.3』がある。他の著作に「文化芸術の経済統計枠組みはいかにしてテキスト品質評価指標体系の開発計画に役立つのか」「現代短歌のテキストマイニング――吉田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)を題材に」「場所(Spaces)」(共著者:樋口恭介)「10日間で作文を上手にする方法」シリーズなど。「もの書き」が生活に役立つ知識を持ち寄るメディア「作家の手帖」の共同編集長として、日本初訳のヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(葛川篤訳)復刊にも携わる。
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