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深呼吸広場
¥1,760
一昨日は男子、昨日は女子だった 今日はパンケーキとして生きる 『恋人不死身説』の著者、新境地をひらく第二歌集。 【収録歌より】 日向 今日わたしはよわい 猫を抱く力があればじゅうぶんなんだ 銀色のコーヒーミルに抱擁を映そうとして踏んだクッキー 友だちのアフロヘアーを通過するあいだ微風は複雑になる 生きながら水族館の薄闇でおでこをさすりあうのはいいね コロッケを揚げながらする合唱に百年前のくしゃみが混じる 目次 春のあこがれ 抱擁と副葬品 電動パンダ 人間ですよ! 色とりどりのほっぺ 茶柱礼賛 スニーカーを売ったお金 ユニコーン落下 白目 春、前文 クジラ爆発 新しい友だち 腐乱文体 サマー、ゴリラ、永久歯 はしゃぐだれもが text 冬・倫理ん あ行 流動遊戯 パンケーキとして生きる 出版社 書肆侃侃房 ページ数 112 判型 B6判並製 著者プロフィール 谷川電話(著) 1986年、愛知県生まれ。2014年、第60回角川短歌賞を受賞。2017年、第一歌集『恋人不死身説』(書肆侃侃房)を刊行。
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月面文字翻刻一例
¥1,870
『Lilith』『無垢なる花たちのためのユートピア』など、そのみずみずしい才能でいま最も注目される歌人・作家、川野芽生。 『無垢なる花たちのためのユートピア』以前の初期作品を中心に、書き下ろしの「天屍節」、「ねむらない樹」川野芽生特集で話題となった「蟲科病院」など全51編を収録した待望の最新作品集。 円城塔さん推薦! 「誰もが探していたのに見つからなかったお話たちが、こうして本に育っていたのをみつけたのは、あなた」 出版社 書肆侃侃房 ページ数 224 判型 四六判上製 著者プロフィール 川野芽生(著) 1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)を刊行した。
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じさつのえほん
¥1,210
死にたい方へ。 シンプルな言葉と絵で作られた大人向けの絵本です。 もう死んでしまいたい方、人生について考えたい方に読んでいただきたいです。絵本は元気がないときにでも触れやすい媒体だと思います。自殺したい方の力に少しでもなれたらと思い、制作しました。 出版社 つくじか出版 ページ数 24 判型 A5判変形 著者プロフィール 山本 岬(画、イラスト) 愛知県豊川市出身。感情や思いを動物や天使に投影したイラストを制作している。 すえひろ かずま(原作) 作家。著書には、『Truancy』(三恵社)や『くらべ るせんすいかん』、『うざうさ ぎ』、『ぺんぎんせんそう』がある。
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セーファースペース
¥1,100
書店やアート・音楽空間などを「セーファースペース」にしようとする動きが増え、そうした場が注目されています。 ジェンダー、セクシュアリティ、障害の有無、人種、国籍、階級、年齢、能力などに基づく差別や抑圧、ハラスメントや暴力をできるだけゼロに近づけ、さまざまな属性を持つ人がお互いを尊重し合える空間をつくる試みを紹介。あらゆる空間をより安全にしていくための一冊です。ZINEレーベルgasi editorial第6弾。 目次 セーファースペースとは 堅田香緒里 集合的なスナップとセイファー・スペース 清水晶子 コラム 1 | セーファースペースステッカーアクション セーファースペースをつくる 本屋lighthouse 本屋メガホン ケルベロス・セオリー 本と喫茶 サッフォー 集まるクィアの会 Chosen Family Shobara NAMNAMスペース コラム 2 | 「読む」から始めるセーファースペース コラム 3 | セーファースペースでのパレスチナ連帯イベント イベントレポート |クラブカルチャーとセーファースペース WAIFU@SUPER DOMMUNE #4 出版社 タバブックス ページ数 60 判型 B6
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家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション
¥1,540
格差、差別、バッシング、家族、戸籍……色んなひとが困っているけど、これって全部同じ問題=家父長制なんじゃないか? さまざまな角度から「仕事」を考えるリトルマガジン『仕事文脈』。近年掲載した記事の中からフェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる文章を再編集。性差別的な問題の根幹にある、男性支配的な社会システムである家父長制を解体するための言葉を収録。 目次 1.ことば・表現 小さな言葉 小沼理 Shitが溢れるインターネット空間 濵田真里 空白のビルボードを見つめて 小林美香 2.カルチャー 「伝え方が悪かったかな、勘違いさせてごめん!」 ニイマリコ 「伝統」を解体する際に 小田原のどか 美術の場でセーファースペースをつくる ケルベロス・セオリー 3.家族 文学の中の「オンナ・コドモ」 小川公代 シルバニアファミリーから考える 浪花朱音 結婚願望がゼロになるまで 笛美 4.社会・政治 政治家だけじゃない 私たちだって主役であるべき 和田静香 その家父長制は誰のため?──マジョリティ男性に必要な学びとレジスタンス 清田隆之 安倍晋三という政治家が力を持った時代、女性や家族、性的マイノリティをめぐる政策はどう展開されたのか 山口智美 5.セックス びわこんどーむくんがゆく。 清水美春 セックスワーク・イズ・ワークを拒むもの 戸田真琴 6.クィア 点が線になるまで、線が面になるまで 和田拓海 ひとりで生きたい とりうみ 台湾のナイトクラブで婚姻平等を体験する 燈里 働きながら性別移行した私の経験 おいも 出版社 タバブックス ページ数 160 判型 B6判変形
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へんしん不要
¥1,540
SOLD OUT
注目のライター餅井アンナ、初の単著いよいよ発売! 心も体も防御力低め、四季折々の不調にやられ、落ち込みがちな日々をつづり、宛先のない手紙を書き続けた二年間。書くことで見つけた、あたらしい景色と生きる自信。不安な時代に向き合う姿勢に、希望を感じる1冊です。 ーこんにちは、調子はどうですか。挨拶代わりに「元気ですか」と聞かれると、ちょっと言葉に詰まってしまう。私はもうずっとそんな感じです。 だから、ここでは元気の有無は聞かないことにします。元気があってもなくても、調子が良くても悪くても、あなたがこのお便りを読んでくれていることが嬉しい。 今お便りを開いているそこは、どんな場所ですか? どこであっても、そこが居心地の良い場所であったらいいなと思います。(本文より) 目次 「元気?」と聞かれるとちょっと困る 就活を頑張るあの子は偉い、就活を頑張らなかった私も偉い 感情がでかすぎる ただ粛々と生きるのがどうしてこんなに難しいのか 「おいしい」と思うことの恥ずかしさについて 仕事は一日二時間にしました 「元気に」よりも「うまく」暮らしたい 何にもできない、何でもできる 現実は自分ひとりの手に余る きつい現実、つらい感情、しんどいSNSに倒れないために この夜をどうにかやり過ごすだけの「大丈夫」を ゲームの下手さは人生の下手さ 何度でも仕切り直せばいい ちょっとだけ欲が出てきた 春とは周回遅れくらいの距離感でいたい なんでもない日にホテルに泊まる 梅雨は自力では越せないから「せっかく」の波に乗る 静かな暮らしを求めて 「自分のことがどうでもよくなるムーブ」に押し流されない いつか私も天竺に行けますか つらいだけの秋じゃなかった 賽の河原で「調子」という名の石を積む 浅瀬に足をひたしてみる 自分ではない「誰か」になる力 追伸 自分の「庭」を持ち続けること 出版社 タバブックス ページ数 152 判型 B6判変形並製 著者プロフィール 餅井アンナ(著) 1993年宮城県生まれ。ライター。食べること、性、ままならない生活についての文章を中心に書いています。連載に「妄想食堂」(wezzy)、自主制作冊子に『食に淫する』『明け方の空腹』など。『へんしん不要』が初の単著となる。
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あきらめない政治 ジャーナリズムからの政治入門
¥1,760
いま、もっとも注目される政治ジャーナリスト 鮫島浩の「政治入門書」 朝日新聞政治部記者時代から独立系政治メディアのSAMEJIMA TIMES設立まで、生々しい現場取材から得られた政治の世界を誰にでもわかる言葉で語るロングインタビュー。 豊富な政治家取材経験から導き出される「政局論」から「政治の未来像」まで。 ここに込められている思いは、左右イデオロギー対立から、上下対立(上級国民VS下級国民)へもちこむこと。政治をあきらめている有権者5割の人々が希望をもって生きられる社会をつくることができるように、あきらめない政治への転換を目指すこと。 目次 はじめに 第一章 ジャーナリスト鮫島浩の原点とは シングルマザー世帯が原点 エッセイ【尾野真千子主演の映画「茜色に焼かれる」から私に届いたコメント依頼】 アンチ東京というもうひとつの原点 マスコミ志望ではなかった就活 エッセイ【なぜ私は新聞記者になったのか~「記者は他人の人生を書く。主役になれない」と問われて】 「鮫島政治塾」とは政治のエンタメ化 エッセイ【政局の読み方を伝授する『鮫島政治塾』を開催します!現在進行中の政局を題材に学ぶ双方向型イベントを9月4日に渋谷で!オンライン参加も大歓迎】 第二章 政治における「事実」について 政治における「事実」とは 「事実」をめぐる政治取材現場 「3・11東日本大震災」とジャーナリズム コロナパンデミック下での報道はどうなのか エッセイ【「3月13日からマスク着用は個人に委ねる」という政府方針とマスコミ報道の根本的な「大間違い」】 エッセイ【『ワクチン「副反応死」にようやく補償第一号~ワクチン接種のリスクを黙殺して「国策」の旗を振ってきた政府・専門家・マスコミの共同正犯』】 第三章 政治における「政局」とは 政局について 民主主義と立憲主義 政局について 多数派工作ということ 政局について 人間性悪説に立つ 政局について 政治はどんくさくてかっこ悪いほうがいい 政局記者はいるが政治記者はいないか? 政局報道は当てないとダメ 政治家にだまされない力 「説明責任」という欺瞞 第四章 政党について考える 自由民主党とは何か 自由民主党とは何か 「国対政治」の本質と変遷 自由民主党とは何か 小選挙区制になって変わったところ 民主党とは何だったか 政権交代の意味はあるのか 民主党政権はなぜ失敗したか 二大政党制から多党制へ そして上級国民VS一般大衆へ エッセイ【新聞記者やめます。あと33日!『「野党全勝」で浮かれる事なかれ。肝心の投票率が上がってません!』サメジマタイムズより(多党制という提言)】 エッセイ【新聞記者やめます。あと56日!「左右対決」から「上下対決」へ転換せよ!~「なぜ野党の支持率はあがらない?」にお答えします】 山本太郎、泉房穂そして政権交代へ エッセイ【泉房穂コールは起きるか?「救民内閣構想・7つのステップ」の可能性と課題~決定的に重要なのは「圧倒的な総理大臣候補の登場」だ!】 政治世界における「官僚」とは 第五章 日本の上下対立・外交・地方政治そして政治ジャーナリズムの未来へ 日本の階級構造と政治 衆議院と参議院をどうする 日本政治における外交は「すべて!アメリカ寄り」 アメリカ目線で世界をみると誤る 竹中平蔵政策の功罪 財務省権力を脱するために 脱・東京一極集中から地方政治の可能性 新聞ジャーナリズムに未来はあるか フェイクニュースをどう考える 政治とは何? あとがき 出版社 那須里山舎 ページ数 186 判型 四六 著者プロフィール 鮫島浩(著) 政治ジャーナリスト サメジマタイムズ主宰 元朝日新聞記者 1971年生。京都大学法学部の佐藤幸治ゼミで憲法を学ぶ。94年に朝日新聞へ入社し、99年から政治部。菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝ら与野党政治家を幅広く担当し、39歳の若さで政治部デスクに異例の抜擢。2012年に「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。14年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当して ”失脚”。21年に退社し「SAMEJIMA TIMES」創刊。連日ウェブサイトで政治解説記事を無料公開し、ユーチューブでも政治解説を発信。サンデー毎日やプレジデントオンラインに寄稿。AbemaTV、ABCラジオなど多数出演。著書に『朝日新聞政治部』(講談社22年)、泉房穂・前明石市長との共著に『政治はケンカだ!』(同23年)
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ガチガチの世界をゆるめる
¥1,870
ゆるめるとは、新しいルールをつくること!! 老・若・男・女・健・障、すべての人が生きやすい世界を目指して--。 世界ゆるスポーツ協会代表理事が発見した、スポーツ、文化、働き方、社会、心のゆるめ方。 【目次】 はじめに 第1章 スポーツをゆるめる 第2章 ゆるスポーツが生まれるまで 第3章 そもそも「ゆるめる」とは何 第4章 「ゆるライズ」してみよう 第5章 “YURU”は日本独自のスタイル 第6章 ニューマイノリティをさがそう 第7章 働くをゆるめる 第8章 みんな普通で、みんな普通じゃない 第9章 ガチガチな世界からの脱出法 第10章 標準をゆるめる おわりに 出版社 百万年書房 ページ数 224 判型 四六 著者プロフィール 澤田智洋(著) 世界ゆるスポーツ協会代表理事/コピーライター。1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後、17歳の時に帰国。2004年、広告代理店入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』等のコピーを手掛ける。 2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 また、一般社団法人 障害攻略課理事として、ひとりを起点に服を開発する「041 FASHION」、視覚障害者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスも多数プロデュースしている。
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じぶん時間を生きる TRANSITION
¥1,980
著者は効率を追い求める「生産性の鬼」だった。 しかし終わらぬ「成長ゲーム」に 「このままでは病気になってしまう」 と、家族で拠点を移す決断をする。 この移住体験と実践者へのインタビューをもとに、 新しい生き方への<トランジション>を思索したのが本書だ。 「終わらせる時期」→「ニュートラル期」→「ビジョン期」 この3つのステップをたどれば、 リスクに縛られることなく、不安を原動力にして 人生をあたらしい方向に変えていくことができる。 変化を求める、あらゆるステージの人に最適な 実践の知恵とヒントがつまった1冊! 目次 第1章 グレートリセット 生まれた4つの「内省」 情報にハックされる意識と身体/ラットレース――資本主義経済の罠/人生ゲームの脱出法/資本主義からはみ出すために 第2章 トランジション 新しい自分に出会う 1・終わらせる時期/すべては「手放す」から始まる 2・ニュートラルな段階(ニュートラルゾーン)/ 方向は決めずに動きまくる 3・再生期:ビジョンメイキング/「好き」を仕事にするために考えておくべき問い 第3章 新世界 24時間のポートフォリオを書き替える 働き方のポートフォリオを書き換える/賃貸に住むか、持ち家に住むか?/子どもの「余白」が奪われている/移住に伴うストレスの処方箋 第4章 「じぶん時間」を取り戻す 大切なのは時間をコントロールする感覚/「タイムイズマネー」は本当か? 「未来のため」に時間を過ごす/5分でできるじぶん時間のコツ 出版社 あさま社 ページ数 272 判型 四六 著者プロフィール 佐宗邦威(著) 株式会社BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジック・デザイナー 多摩美術大学 特任准教授 東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科(Master of Design Methods)修了。 P&Gマーケティング部で「ファブリーズ」「レノア」などのヒット商品を担当後、「ジレット」のブランドマネージャーを務める。その後、ソニーに入社。同クリエイティブセンターにて全社の新規事業創出プログラム立ち上げなどに携わる。 ソニー退社後、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を起業。BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインが得意領域。山本山、ぺんてる、NHKエデュケーショナル、クックパッド、NTTドコモ、東急電鉄、日本サッカー協会、ALEなど、バラエティ豊かな企業・組織のイノベーション支援を行うほか、MVV策定・実装プロジェクトについても実績多数。2021年に生活の拠点を軽井沢に移し、東京オフィスとの二拠点を往復する働き方を実践する。軽井沢風越学園の探究ツール「学びの地図」作成にかかわるなどの教育分野、白馬村観光局のビジョンアドバイザー就任など地域創生分野など活動の幅を広げる。著書に『理念経営2.0 』『直感と論理をつなぐ思考法』ほか。
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子どもたちに民主主義を教えよう
¥1,980
本書は、子どもたちの「対話の力」を重視し、 学校で民主的な力をいかに育むかを提案する実践的教育書だ。 民主主義の考え方を広めていくことで 当事者意識が低い「日本社会」をアップデートする、 著者二人のつよい覚悟を持って書かれた。 いじめ、理不尽な校則、不登校、体罰、 心の教育、多数者の専制、学級王国・・・ いまの学校が抱える大問題を分析しながら 何ができるか、どこから変えていけるか、 哲学と実践を見事につなぐ画期的1冊。 目次 序章 学校は何のために存在するか──いま本当に身につけてほしい力 工藤勇一 トラブルは絶好の学びの場/教育の究極の目標/「殴らなきゃ生徒はわからないよ」/民主的な学校の条件/なぜいま、教育と民主主義なのか/従順さを求める教育を終わりにする/哲学から実践への橋渡し 1章 民主主義の土台としての学校──全員が合意できる「最上位目標」を探せ 「多数決で決めよう」のどこが問題か、わかりますか?/デモクラシーの歴史/少数派を切り捨てない「対話の方法」/多数決を使っていいときの「条件」/起点としての「自由の相互承認」と「一般意志」/ 公教育の役割を再定義する/自由な社会なら何をしてもいいのか/学校って「自分の将来のため」にあるの?/ラーニングコンパス2030の衝撃/ロシアのウクライナ侵攻をどう見るか/当事者意識の低い日本/「問題は、あなたが行動を起こすかどうかだ」 2章 日本の学校の大問題──民主主義を妨げる 6つの課題 課題1 ─ 心の教育:「思いやり」で対立は解消できない/嫌いな人がいたってかまわない/子どものへの愛情なんて見えないもの 課題2 ─ いじめ問題:「いじめ撲滅」の発想がいじめを増やす/逃げ場のない学校設計への提言 課題3 ─ 教員養成 :家族システムから考える「日本人の従属性」 課題4 ─ 理不尽な校則:「ルールは守るもの」と教える学校教育 課題5 ─ 学級運営:「学級王国」大好きな教員たち/「教師の仮面」を脱げ! 課題6 ─ 教師の問題:どんな教育なら「よい」と言えるのか 3章 学校は「対話」で変わる──教育現場でいますぐできる 哲学と実践 政治教育はいらない/学校運営を子どもに託すというやり方/子どもが変われば、保護者も変わる/ 合意をめざすアプローチーー超ディベート/生徒会の定期的なスクラップ&ビルドを/スピーチ指導を徹底する理由/理想とのギャップに苦しむ教員へ/「校則づくり」は注意が必要/これからのリーダーに求められる条/校長でなくても一人の教師から変えられる/保護者が学校を変えたい、と思ったら/意識改革は3つのステップで進む/みんなが元気になる三者面談 終章 教育を哲学するという意味 苫野一徳 “本質”を問う哲学/志の連鎖/「読書対話の会」への誘い /教育学がなすべき使命 出版社 あさま社 ページ数 272 判型 四六 著者プロフィール 工藤勇一(著) 元・横浜創英中学・高等学校長。1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などを経て、2014年から千代田区立麹町中学校長。教育再生実行会議委員、内閣府 規制改革推進会議専門委員、経済産業省 産業構造審議会臨時委員など、公職を歴任。2020年3月まで千代田区立麹町中学校で校長を務め、宿題廃止・定期テスト廃止・固定担任制廃止などの教育改革を実行。一連の改革には文部科学省が視察に訪れ、新聞各社・NHK・民放各局などがこぞって取り上げるなど話題となる。初の著書『学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革』(時事通信社)は10万部を超えるベストセラーに。著書に『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』、『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』(以上SBクリエイティブ)、『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』 (鴻上尚史氏との共著/講談社現代新書)など。 苫野一徳 哲学者・教育学者。 1980年生まれ。熊本大学大学院教育学研究科准教授。博士(教育学)。早稲田大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程修了。専攻は哲学・教育学。経済産業省「産業構造審議会」委員、熊本市教育委員のほか、全国の多くの自治体・学校等のアドバイザーを歴任。著書に『学問としての教育学』(日本評論社)、『「自由」はいかに可能か』(NHK出版)、『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)、『勉強するのは何のため?』(日本評論社)、『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマ―新書)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)、『教育の力』(講談社現代新書)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)など多数。
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日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書
¥2,200
「夫婦同姓は日本の伝統だから守るべき」。そう聞いたときに「その『伝統』っていつからなんだろう」という疑問を感じたことはないでしょうか。 本書では職業や結婚など日本の女性・ジェンダーに関わる12のトピックを古代から現代まで紐解き、各テーマの歴史的経緯をわかりやすく解説します。 日本の女性・ジェンダーの問題を知りたい方への入門書として、また、女性史を学びたいという歴史好きの方にもおすすめです。 目次 chapter1 職業 chapter2 結婚 chapter3 出産 chapter4 教育 chapter5 同性愛 chapter6 宗教 chapter7 戦争 chapter8 ファッション chapter9 政治参画 chapter10 性売買 chapter11 文学 chapter12 芸術 コラム 夫婦別姓 出版社 グラフィック社 ページ数 240 判型 四六判 著者プロフィール 飯田 育浩(著) 編集プロダクション浩然社代表。1972 年、広島県生まれ。 早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業後、 幅広い分野の書籍の編集・執筆に携わり、2014 年に浩然社を設立。 おもな編集制作物にシリーズ150 万部を突破した『超ビジュアル歴史シリーズ』(西東社)などがある。
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抗議するアートグラフィックス
¥3,850
世界を変えた「抗議の歴史」を視覚で伝えるコレクション 出版社 グラフィック社 ページ数 176 判型 A4判変形 著者プロフィール ジョー・リッポン(著) 編集者、ライター。 この本は彼女の初著作であり、アートが人権問題において果たしてきた役割を振り返るために、創造性豊かなアーティストやアクティビストたちと連帯しながら生み出された。 「アートは私たちに問いかけ、異なる視点から物事を見て体験することへと誘います」と語る彼女は、現在、夫と子供たちとロンドンに在住する。 石田 亜矢子(翻訳) 翻訳家。早稲田大学教育学部国語国文科卒、米国デラウエア大学留学。 読売新聞社英字新聞に勤務したのち、フリーランスのアート/デザイン・ライターに転向。 現在、主にアート及びデザイン本の翻訳を手がけている。